「自分を生きるにはどうあるべきか」を考えさせられる、こちらの本。
これまで、自分を生きる、というのは、覚悟というか、強い志がないと出来ない事のように思っていた。
この本を読んで、少しだけ捉え方が変わった。そこまで身構える必要はないんじゃないかと。
違うことをしないことをする(自分を生きる)には、まずは、自分の声をきちんと聞けるようになることが大事なのだと思う。
でも、私のように、無力感でいっぱいになってしまうような場合には、自分の声を聞くことさえ難しくなるのが悩みどころ。
どうしたら無力感から抜け出せるのか…
この本を読んで、小さな糸口をつかんだような、まだつかめないような、そんな気分になった。
以下には、本の感想というよりも、読んだことをきっかけに考えさせられたことを、ただただ、書きなぐることにした。
無力感との戦い
情報が多すぎたり、人が多すぎたり、広告が多すぎたりする世界では、自分軸が定まっていないと、自分を見失ってしまう機会がどんどん降りかかってくる。
気を付けて生きていないと自分がやられてしまう。けれど、そんな生活を続けていると、そのうち無力感でいっぱいになる。
自分に自信をもっている状態であり続けることは大事。だが、これがなかなか難しい…私はやれない、私には無理だ、とついつい感じてしまう、そういった自信の喪失が、積もり積もると、最終的に無力感にやられてしまう。
そして、無力感でいっぱいになると、鉛のようにずっしり重たい感覚になり、動くことさえおっくうになる。
そんなとき、どうにもやれない状態ならば、疲れているので、まずは休む。そして、回復してきたら、少しずつ、やれることから始めるようにしている。
私はこれまで、何度も無力感との戦いを繰り返しているが、人生って、きっとこういうことなんだろうな。
500円玉貯金のように、自分にできることを少しずつ積み重ねていけば、やがて大きな自信につながっていく、と信じるしかない。
やってみて「あ〜楽しかった」じゃなくていい
やってみて、すべてが楽しいことばかりじゃない。
自分の出来なさ加減に向き合うこと。
無力感に打ちのめされること。
理不尽な世界に立たされたり、
事故に巻き込まれることだってあるかもしれない。
苦しいことも、つらいことも、全部ひっくるめて人生を楽しむのは、けっして簡単なことではない。
でもそれらは、私がいま、生きているからこそ、出来る体験であって。
感情を味わい尽くすこと、これこそがきっと、生きる喜びにつながるのだろう。
自分にとって居心地のいい環境をつくり続ける。
それはとてつもなく大変な道のりに思えるけれど、少しずつ、やっていくしかない。