昭和西川副社長で睡眠改善インストラクターの西川ユカコさんは、かつて仕事で行き詰まり、3年間にも及ぶ絶不調の日々から抜け出したい、という一心で、睡眠に関する実践的研究をおこなってきました。
『最強の睡眠』には、彼女が実際に試して効果のあった、快眠習慣をつくるための方法がわかりやすく書かれています。
睡眠負債にもっと危機感をもつべき
本を読みすすめる中で、私は、このメッセージを強く感じました。
睡眠負債がいかに恐ろしいか、負債を抱えている人にはどんな症状があるのか、長い目で見て人生にどんな影響を引き起こすのか、が書かれていますが、
特に印象に残っているのは
睡眠不足で前頭葉の働きが鈍れば、(中略)本来のあなたであればするはずのないミスをしてしまうということです。「自分らしくない自分」が登場して、変な失敗をしてしまう。そして(中略)ますます「自分らしくない(ダメな)自分」になっていく……。こんな情けない人生を自ら作り出して、それが「本当の自分」だと勘違いしてしまうケースが多いのです。
西川ユカコさん『最強の睡眠』より
睡眠不足(睡眠負債の増大)は仕事効率が悪くなるばかりでなく、人生の幸福度、自己肯定感にも大きく影響します。
私自身を振り返ってみると、数年間ずっとよく眠れずに悩んでいた頃、確かに仕事効率、気力、判断力が低下していました。
今は元気なのに、自分の判断に自信がなくなってしまうのは、眠れなかった頃の自分を基準にしているからだ、と気付きました。
客観的に見ると、それは悲しいことです。
これまで漠然と「睡眠負債は良くない」としか捉えていなかった私は、考えを改め、
決して睡眠をないがしろにしてはいけない! 今後は睡眠の優先順位を高くし、質のよい睡眠を継続しなければ!
と決心しました。
自分の状態を客観的に見るきっかけとなる本
そこで自分の睡眠習慣を振り返ったところ、
自分も知らず知らずのうちに、睡眠負債をためているのでは、と感じました。
私は毎日7〜8時間の睡眠をとっているので、これで十分だと思っていましたが、2〜3週間に1回、どうしても気力が出ないときがあります。しかも、回復までに2〜3日かかる。
これは、もしかして睡眠負債なのではないか、と。
たとえ長時間の睡眠をとっていたとしても、質が悪ければ、その負債はどんどんたまっていき、不調につながることを思い知ったのでした。
この本をきっかけに、今の自分の状況から、睡眠負債があるかどうか、を客観的に見ることができました。
自分に自信を取り戻すため、質の良い睡眠を継続する
この本には、日常生活でできるほんの小さな工夫が多く盛り込まれています。自分の睡眠負債について振り返るだけでなく、快眠習慣を身につけるための一歩を踏み出したい人にもおすすめです。
私も睡眠の優先順位を高くするとともに、本に書かれている方法を実践し、質のよい睡眠を継続しようと思います。
西川ユカコさんは睡眠の改善を続けた結果、まるで生まれ変わったかのようにパフォーマンスを取り戻し、責任ある仕事を任されるようになり、自分に自信をつけていったそう。
私もぜひ、西川ユカコさんのように、自分に自信を取り戻し、自分らしく働けるようになりたいものです。