書店で偶然見かけて、おもしろそうと感じて手に取ってみたこちらの本。
象形薬能論からのアプローチ
抽出部位別に、精油のもつメッセージや作用が書かれているのですが、原料となる植物の「象形薬能論」を取り入れている点が興味深いです。
例えば、ジンジャー(生姜)は根が塊のような形をしています。どっしりとした安定感や一体感が、香りの特徴にもあらわれる。グラウンディングの力が強く、安定、安心感を取り戻し、現実をしっかり見つめられるようになる。
植物の根や葉、花の形や色などから、精油の性質を読み解いていくことの面白さを感じることができました。
精油からのメッセージ
各精油、特に心理作用について詳しく書かれているのですが、私がとくにいいな、と思ったのは、ところどころに、心をぐっと掴まれるような言葉がちりばめられている点。
少しだけ、文章を引用します。
「私たちが幸せに生きるために、最も大切なのは「自己肯定感」。自分をまるごと受け入れ、すべてにOKと言ってあげるということ」
「しっかり自分と向き合い、本当に望んでいることを少しずつ実行する。その積み重ねが“自分らしく生きること”に繋がっていくのです」
「人間は成長することで何を掴んでいくかというと、「自分らしさ」なのです。人生は自分らしさの発見の場ともいえます。」
読むたびに安心感を感じさせる、まるでセラピーを受けているような気持ちになる一冊です。
最後に
植物の名の由来から、姿かたちに至るまで、多方面から精油を見つめてみること。
それが、精油の本質を理解する一歩になるのでは?と感じています。
精油のことを勉強する楽しさを取り戻す、良いきっかけになりました。
好きな精油の香りから、いまの自分に必要なメッセージを受け取れるよう、手助けをする。私も、そんなセラピーを目指していきたいと思います。