松田紀子さん著『悩んでも10秒』を読んでの感想は、
「悔しい」
この一言に尽きます。
私は職場で、自分の存在感を消していた
私は実は、仕事を心底面白いって感じたことが、今まで一度もありません。
仕事の現場ではいつも、「これなら周囲に認められるだろう」という答えを探って、当たり障りのないことばかり言っていました。
それは、「どうすれば上司に納得してもらえるか」を第一に考える仕事の仕方。事がスムーズに運ぶのであれば、自分の意見をたやすく曲げる、という人間でした。
完全に、自分の主観とか意見とかを、外に置いていたのです。
まるで、自分の存在感を消すかのごとく。しかも、その状態を「わりと心地よい」と思っていて…
その結果、職場において、自分がいるかいないか、わからない状態になってしまいました。
私は今も、諦めベースで行動している
私が『悩んでも10秒』を読んで、いちばん感情を揺さぶられたのは、松田さんがリクルートで働く以前に味わった「コンプレックス体験」のお話でした。
自分の仕事が誰にも見られなかったことへの悔しさ、惨めさ。
でも、私がその立場にあったら…と考えると、
「どうせそんなものだよね」
「私がやったって、どうせ誰も振り向いてくれないし」
「渇望したって、どうせ手に入らないんだから、渇望するだけ無駄」
と、サッサとあきらめてしまっていただろう。
私は自分の仕事、ひいては自分の人生に対して、どこか無力感、絶望感を感じているな…と、身にしみて感じたのです。
そして、私は今も諦めベースで行動している、という事実にも気付くことができました。
今、とても悔しいです。
コミュニケーションをきっかけに、生まれるものがあるんじゃないか
実は私は、人と人とのやりとりは煩雑なもの、と考えていたので、できる限り避けるように行動していました(必要最小限のコミュニケーション)。
関係者のところへ挨拶に行くとか、雑談とか、本当に苦手で。
事をうまく進めるために、必要なコミュニケーションをとっていくことは重要、ということをあまり理解していなかったと思います。
『悩んでも10秒』に書かれている、人を大切にする姿勢と、その裏側にある想い。仕事に対して全力で向き合っているからこそ、コミュニケーションをないがしろにしない姿勢。
この本から感じられる情熱に触れ、私もようやく、人と人とのやりとりをきっかけに、生まれるものがあるんじゃないかと感じられるようになりました。
これから行動すること
本を読んだだけでは何も変わらないので、行動に移します。
1. 自分の感覚を信じて行動する
感じるだけでなく、「私はこう思います」と自分の意見を伝えます。
自分が面白いと思ったものを突き詰め、仕事へつなげます。
信念をもって行動していることに、周囲から批判の声が上がっても、聞き流します。私は自分の仕事に責任を持ちます。
2. 相談しやすくなる関係性を築く
自分から心を開いて、お客様との対話に入っていきます。後輩のフォローを積極的にします。関係者に自分のことをよく知ってもらうようにします。
さいごに 40歳までに「名刺代わりになる仕事」をしたいから
これまでの仕事人生には、悔しさしかありません。今までの仕事の仕方があまりにまずかったので、改善する余地はたくさんあると感じています。
この本を手にしたことは、自分が仕事をすることについて、本心を見つめ直すきっかけにもなりました。
私はもともと、長い育休をとってのんびりしようと思っていました。でも、それは「この自分ではもう仕事ができない」という、諦めの気持ちのあらわれだったのではないかと思います。
私は本当は、仕事でもっと自分を輝かせていたい。
たくさんの人々に、喜びをしっかりとお届けしたい。
できれば、40歳までに「名刺代わりになる仕事」をしたいと強く思います。
なので、環境が整えば、予定よりもだいぶ早く復職するかもしれません。