私は、高校を卒業するまで新潟に住んでいた。
特に楽しくない毎日を、繰り返す以外に方法が無いと思っていた。
大学進学と同時に家を出て、住む場所もガラリと変えた。
世界が広がり、付き合う人が変わった。
根拠はないけれど、自分の可能性は無限だと信じられた。
そんな大学時代は、毎日が本当に楽しかった。
目の前がまっくらだったあの頃は。
就職が決まり、大学があった場所とはまた別の場所に住むことになり。
大学時代の友人と離れた。
職場で人間関係がうまくいかない。
パワハラ、いじめのようなものにあった。
悩みに悩んで眠れない。
仕事中に眠くなると怒られる。仕事もテキパキできなくて怒られる。
もう、何をやっても怒られる状態。
怒られる恐怖と隣り合わせで、毎日ビクビクしながら生きていた。
当然、自分の力を100%出し切ることなんてできない。
自分の意見を言ったら殺されそう。
同期より成長が遅れて、そのことについて責められるのがつらかった。
職場の先輩や両親から「頑張れ!」と言われる。
新入社員というのはそういうものなんでしょうか?
それも本当につらかった。
でも、ここで生きていかなくてはいけない。
働かなかったら、食べてはいけない。
いまつらいと思ってたら、もっとつらいであろうこの先も生きてゆけない。
だから毎日、がんばって生きていた。
1日が終わる度に、
「ああ今日も無事に1日が終わってくれて本当によかった」
とほっとする。そして次の日を怯えて迎える・・
毎日が、まるで生き地獄でした。
死んでしまったほうがはるかにラクなんじゃないかと、何度も思った。
(続く)